Alumni Interview Project 第3弾 前編: 哘崎 悟 (Satoru)
Alumni Interview Projectとは?
私たちJSAはDVCに在籍中の日本人学生や日本にいる留学に興味を持っている中高生に情報を発信するために日々活動しています。その活動の一つとしてDVCの卒業生でアメリカの4年制大学に編入した先輩方にインタビューをするAlumni Interview Projectがあります。このインタビューの記事を読んで、リアルな留学生活について知ってもらったり、アメリカの大学で活躍している先輩の話が留学や勉強へのモチベーションと繋がることを願っています。
Alumni Interview Project 第2弾 (加戸 菜々恵 さん) はこちらのURLから!
"自分の可能性に挑戦する旅"
〜関西学院大学からDVCを経て、
シリコンバレーでの起業まで〜
第3弾 前編:
哘崎 悟
(Satoru Sasozaki)
Date: January 15th, 2018
Interviewer: Takahiko Sugitani
DVC在学期間: Spring 2015 –Spring 2017 / 61Credits修了
Major: Computer Science
卒業大学: 関西学院大学卒業
Alumni Interview Projectを始めて今回で第3弾です!
第1弾、第2弾を読んで下さった方、いかがでしたでしょうか?
面白かった!こんなことがもっと知りたい!など感想があれば、このブログのコメント欄やJSAのFacebookページで是非聞かせて下さい!!
今回の第3弾では、
DVC卒業後、San Fransiscoでベンチャー起業を行った
哘崎 悟 (Satoru Sasozaki) さんがインタビューに協力して下さいました。
今回は前編、中編、後編の3回に分けて毎週投稿していくのでお楽しみに!
1. 留学を決意するまで
海外大学への進学を夢見て、実際に海を渡り、留学を実現する日本人留学生達は、実に様々なバックグラウンドを持っています。留学を志すキッカケから、その準備期間、さらには留学先の選び方まで一つとして同じものはありません。留学を成功させていった先輩たちのインタビューを通して、彼らがどんな思いを持って日本の大学進学という安定的なコースを外れてまで海外進学を目指すに至ったのか、その動機に迫りたいと思います 。
インタビュアー:こんにちは、Satoruさん。今回はインタビューを引き受けてくださりありがとうございます!留学を決意するまで、DVCでの2年間、サンフランシスコでのベンチャー起業について伺っていきます。よろしくお願いします。
Satoru:よろしくお願いします!
インタビュアー:さっそくですがインタビューを始めさせていただきます。Satoruさんは子どもの頃から海外に興味が持っていましたか?
Satoru:生まれ育ちは大阪で、小さい頃から特に海外に興味があったわけではありません。パスポートをとったのも21歳のときで、その時に初めて友達と海外旅行をしました。アメリカ自体に興味はありましたが、英語は話せませんでした。
インタビュアー:高校時代の生活はどうでしたか?
Satoru:サッカー漬けの生活を送っていました。ソフトウェアエンジニアになったと言うと、もともと数学が得意だったんでしょと聞かれることが多いのですが、そんなことはなく、高校2年生の時に数学を履修しなくなりました。総合学科という学科の高校に通っていて、普通科とは違い大学のように自由に授業を選択できました。当時の理解せずにパターンを暗記していく数学の勉強法が好きになれず、履修をやめたので、高校では数1・Aのみを学びました。
インタビュアー:大学時代では?
Satoru:大学では言語学を勉強していました。ノームチョムスキーの生成文法論や形態素解析を扱う統語論について研究していました。サイドプロジェクトとして、盆栽のオンライン学習サービスを作っていました。
インタビュアー:盆栽ですか!?
Satoru:はい。盆栽です(笑)日本で盆栽と聞くと、おじいちゃんの趣味というイメージがあると思うのですが、海外ではそんなことはなく、幅広い年齢層に楽しまれています。海外でも盆栽として育てられる植物は入手できるのですが、特に東アジア以外の地域では知識と経験がある人が少ない状況にあります。それに伴い、正しい育て方がわからない、どうすれば思い通りに育てられるのかわからないという人が世界中にいるという課題に注目しました。
インタビュアー:実際には盆栽を通してどのような活動を行われていましたか?
Satoru:日本国内にいる相当な知識と経験を持った盆栽師の方々と、上記のような問題を抱えている世界中の人々をマッチングさせることができれば、お互いにハッピーになるのではないかと考え、思いついたのが、盆栽の種類から育て方まで包括的に盆栽について学べるオンラインスクールでした。大宮にある盆栽村を訪れ、世界中で盆栽の普及活動をされている盆栽大使の方にお会いしたり、世界盆栽大会で世界一の盆栽を見学したり、どうすれば課題を解決できるのかを考えながらサービスを作っていました。
埼玉県大宮市にある盆栽村でリサーチを行っている時の写真
インタビュアー:なるほど。日本の大学時代からグローバルな活動をされていたんですね。それでは、アメリカ留学のきっかけは何でしたか?
Satoru:実はその盆栽がきっかけで留学することになりました。盆栽のサービスを作っている最中に大阪イノベーションハブというスタートアップを支援する施設の方々に声をかけていただき、大学を卒業する2ヶ月前、大阪市シリコンバレーツアーというプログラムに参加することになりました。プログラムではシリコンバレーことサンフランシスコベイエリア南部に1週間滞在し、Googleなどの企業で社員の方々との交流や、スタートアップアクセラレーターで現地投資家へのピッチを行うことが目的でした。
インタビュアー:そのプログラムに参加して何かSatoruさん自身の変化はありましたか?
Satoru:ツアー中にBox.comというクラウドサービスを提供する会社を訪れたこと時、社内のエンジニアらしき人たちが楽しそうに仕事をしているのを見つけたので、話してみようと思い、「すごく楽しそうに仕事していますね」と声をかけました。そうすると「世界を変えるプロダクトを作っているのに、楽しくないわけがないだろう」というような意味の返事が返ってきました。その言葉にとにかく心を打たれ、またこの場所に戻ってきて同じことを言えるような人間になろうとその時に決心しました。帰国後、いただいていた内定をお断りし、渡米準備に取り掛かりました。
Box.comのオフィスにて
インタビュアー:ふとしたことがきっかけで留学に興味を持たれたんですね。ではなぜ、DVCを留学先として選んだのですか?
Satoru:「シリコンバレーで世界にインパクトを与えるプロダクトが作れるエンジニアになる」という目標を掲げたものの、当時のぼくは英語は話せない、プログラミングの経験もない、おまけに文系という状態で必要な武器が何一つありませんでした。英語を身につけるには語学学校、プログラミングだとプログラミングブートキャンプに参加するのがおそらく最短の選択肢だったと思います。しかし、僕が考えていた条件の、英語・プログラミングを同時に勉強できて、ビザも維持しやすいという観点で調べてみた結果、コミュティーカレッジが最適な選択肢だとわかりました。たまたま、昔DVCに通っていた仲の良い友人がいて、助けてもらいながら出願し、無事入学できることになりました。受験したTOEFLは入学に必要な点数の最低点で入学しました。
次週のAlumni Interview Project 第3弾 中編は!!
DVCでの英語、コンピューターサイエンスの勉強方法
DVC在学中の就職活動
インターンシップの獲得方法 についてです!
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