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Alumni Interview Project 第1弾 後編: 松田 宥野 (Yuya)

自分の可能性に挑戦する旅

〜函館、神戸、カリフォルニア、そしてボストンへ〜

第1弾 後編: 

松田 宥野

(Yuya Matsuda)

Date: 25st December, 2017

Interviewer: Takahiko Sugitani

 

前編からの続きになります

リンクはこちらから!!

 

I. DVCでの1年間

  • コミュニティカレッジから4年制大学への編入にむけてどんな心構えが必要でしたか?

ようやく(笑)皆さんにとって実用的なDVCからの編入について話します。まず成績はA(Bがあっても可だが総合的に見てAの方が多い)が基本です。「え、それってバークレーとかLAを狙ってる人の話でしょ?私には関係ないっす。」と思ってるそこのあなた!よく考えてみてください。まず編入の出願で提出するものを確認しましょう。成績表(Transcript)・(教授からの)推薦文・エッセイ・課外活動等経歴・(必要があれば)TOEFL/SAT…これらの中で、ネイティブに基本的に勝てないのは何でしょう?英語が苦手であれば味のあるエッセイを書くのも一苦労でしょう。日本での活動がそのまんますんなりアメリカ人に理解されるかといわれたら毎度そんなわけがありません。TOEFLも一回受けるだけで2万以上しますし、一回で大学が求める点数以上が取れるとも限りません。つまり、ネイティブと互角に戦うなんてそもそも圧倒的に不利なんです。いま挙げたもの以外って何残ってますか?成績表と推薦文だけですよね?よって、いかに自分の志望校の平均合格GPAが3.3とかでも、できるだけ多くのAをとり、平均+0.3を維持すること、そして教授に熱心な姿を見せて興味を持ってもらうことが、より濃い内容の推薦文を書いてもらうことが大事なんです。なので本業の授業だけは必ず必死に取り組んでください。

  • 編入に向けて何か特別な準備をされていたのでしょうか?

課外活動の経験があった方が良いということを言っておきます。自分のバックグラウンドの豊かさ・興味の方向を示すというためというそもそもな理由もありますが、加えて、例えば代表を務めていたとかだとリーダーシップが取れる人なんだという人間面でのアピールにもなります。なので、自分の無理ない範囲で、興味のあることあるいは縁ができたことにどんどん取り組んでいってください。DVCでは、先に行ったイベントのクラブを仲間と立ち上げることができた他、知り合いの知り合いの紹介でビックデータを扱う会社でリモートインターンをする経験を得ることができました。なのでコミュカレだから…と諦めず、探し続ければ意外と機会は転がっているはずです。

  • 私立への出願もされたとのことですが、どのような準備が必要だったのですか?

まず当然ながら、出願は出願をする学校を選ぶところから始まります。私はこれにかなりの時間をかけました。というのも、自分は早く抜け出したい一心なのでSophomoreからでも編入できる学校を探す(この時点でRequirement CoursesがあるUCは対象から外れました)必要があったからです。また入ってみたはいいものの自分とソリが合わないというんじゃ元も子もありません。自分が求める条件に合って、かつ自分が適する環境の学校を探す必要があるわけです。もしかしたら一番時間を費やしたかもしれません。次にその学校の特徴をつかんでどのような生徒が欲しいのかの研究を始めます。これも泥臭く、学校のHP等を読み漁って雰囲気を掴むしかないです。過去に行った先輩と話せば段取りはじゃっかん早まりますが。そしていよいよエッセイや出願フォームの記入が始まります。自分は同時期に3校に出願しましたが、合計で費やした時間は1ヶ月半です。自分はまだ高校の時に一度経験しているぶん要領を心得ていましたが、海外大学への出願が初めてだという人へは2ヶ月前から対策・記述を始めることをお勧めします。3ヶ月前でもいいですが、最後の方にダレてくるのが怖いということだけ覚えておいてください(数打たないといけないという場合はもちろん別ですが)。またエッセイについて、これは信頼する友人知人数人だけにコメントを求めるのがベストです。エッセイなんて三者三様なので、時代を超えて性差を超えて最高のエッセイなんてシェイクスピアでも書けません。

  • 私立大学へのトランスファーというのは簡単ではなさそうですね。

先ほど要領と言いましたが、願書のフォーム(形式)から記入、送信までの流れを知っているのと知らないのとでは想像以上に雲泥の差です。特に私立への編入は周りでは誰もいなかったので、かなり孤独な戦いを強いられす(出願時に預金残高やらワクチン摂取状況を知らせるプリントやらを出す必要があったりと、各校に対応するのが面倒です)。

 

III. ボストン大学への編入後

DVCを巣立った学生の多くが4年制大学へトランスファーを果たしていきます。それぞれの新天地にて一体どのようなキャンパスライフを送っているのか、DVC卒業生ならではの視点からいろいろと貴重なお話を聞くことが出来ました。

  • ボストン大学とはどんな学校なのでしょうか?

ボストン大学は1839年に神学校としてスタートした(今は違います)私立大学です。生徒はundergradだけで15000以上と、全米で五本の指に入るマンモス校です。名前の通りキャンパスはボストンの中心地にあり、歴史的街並みの中で生活しています。また近隣にも大学が多数あり、大学間の交流も活発です。

自分はEngineeringなのでLawやMedicineの事情は詳しく知りませんが、総じて学校が持っている設備を活用できる機会が多いです。例えばEngineeringだと生徒が使えるワーキングスペース(工場みたいな)が二箇所あり、一つはパスを持っていればいつでも利用できます。またマンモス校ながら、なんとかProf 1:Stdt 27に抑えているため、個人的なメンタリングもできます。

ですので、都市型のキャンパスが好きだったり 、一から十まで面倒をみてもらうっていうスタイルは好きじゃなかったりする人はボストン大学は向いているかもしれません。

IV. 最後に

  • 留学を、そしてこれから編入を目指している後輩たちに向けて一言お願いします 。

やはり四年制大学では活動できる機会の多さが格別です。また意外にも、言われてるほど好成績をとるのは難しくありません(ボストン大学ってアメリカの大学の中で一番Aが取れる確率が低いらしいです)。なので、自分はそんなレベルじゃないし…なんて思わず、この大学が自分を見てくれるのは最初で最後なんや!くらいに思って、妥協せずにドンドン難関校にぶつかって行くことをお勧めします。

 

色々と詳しいお話をして頂いて本当に有難うございました。 宥野さんのお話を伺っていく中で、その国内での輝かしい経歴の反面、DVCというコミュニティカレッジを一年間経由された本当の意図について本音を語って頂きました。 一般的に見て、東海岸の名門校へ一年で編入するコミュニティカレッジの留学生は稀ですが、強い意志と周到な準備を重ねることで、壁を乗り越えられるということを宥野さんは自身の実績で証明されています。 戦略を立てて、明確な目標を掲げることで夢へのステップを一つ一つ登られている宥野さんから勇気をいただきました。

今後の宥野さんのさらなる挑戦の旅をJSA@DVC一同応援しています!

Alumni Interview Project 第2弾 (加戸 菜々恵 さん) はこちらのURLから!

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